3月26日は犀星忌です。いまから45年前、1962年3月26日犀星は72才で亡くなりました。犀星が引き取られ20歳までを過ごした犀川大橋たもとの雨法院では犀星をしのぶ催しがあり、地元文学研究者による「室生犀星をめぐる若ものたち」と題された講演がなされました。
本人の意思で、どの宗教にもよらずに青山葬儀場で告別式は行われ、その際中野重治が葬儀委員長をつとめたそうです。中野のほかに、堀辰雄、窪川鶴二郎などなど実にたくさんの若者に慕われた犀星、若者たちに自らを「先生」とは呼ばせませんでした。みな親しみをこめて「室生さん」と呼んだそうです…
雨法院ご住職によると「ここの杏の花は例年なら今頃もう満開になるのですが、今年はやっと2、3日前に咲き始めました」とのこと。
金沢はまだ寒く、帰りは春の嵐めいた風がヒューヒューしていたくらいです。院内でもストーブをつけての集まりでした。
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今日、早稲田の古本屋で、窪川鶴二郎さんの本を見つけました。彼の名前でヤフーの検索をしたら、このブログに行き当たりました。
加賀平野の出身です。
遠くにあるふるさとを思うだけでなく、こうしてアクセスできる。
いい時代です。
でも金沢を遠き都と言った時代のあったことも、忘れたくないですね。
庭田様 コメントありがとうございました。
すっかり日が迫ってしまいましたが、北陸からお知らせをひとつお送りいたします。またときどき当ブログにどうぞお立ち寄り下さい。
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くちなし忌
第27回 中野重治を偲ぶつどい
2006年8月19日(土)
第1部 式典 献花および詩の朗読 午後1時30分から
(中野重治生家跡にて 丸岡町一本田)
第2分 記念講演
演題「小説『五勺の酒』のなかの事実のこと」
講師 林淑美
(いきいきプラザ霞の郷にて)
問い合わせ
中野重治文庫記念坂井市立丸岡図書館
電話 0776-67-1500
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柳行李さま
せっかくご案内いただいたのですが、中野重治さんを偲ぶつどいには行けませんでした。残念です。お盆は実家に帰っていたんですけどね。
佐多稲子さんの「夏の栞」を読み返してみたくなりました。
先日東京で、むかし四高校に通っていたおじいさんに話を聞く機会がありました。話の中で戦前(1940年代初頭?)に香林坊にあった「白椿」という喫茶店が出てきたのですが、ご存知ありませんか?
恥ずかしい間違いをしてしまいました。読者の方より漢字の間違いのご指摘をいただきました。雨法院ではなく雨宝院であるはずと。正式には「千日山雨寶院」とご教示いただきました。ご指摘まことにありがとうございます。お詫びとともに訂正させていただきます。
金沢の町の端には、犀川大橋と浅野川大橋という二つの大橋がかけられています。おもしろいことにその橋詰にはいずれも密教寺院があります。一つはこちらの雨寶院。浅野川橋詰にあるもうひとつは、その昔飛脚たちが旅の安全を祈って立ち寄ったともいわれる源法院です。柳行李はこの二つの寺院の文字を混同して記憶してしまっていたのでした。なお源法院は現在は寺院のまま友禅の工房「欒堂(らんどう)」となっており、友禅教室はじめ盛んな文化活動の場として生かされています。