『古本屋「やまびこ書房」の昭和ものがたり』

北國文華(季刊・北國新聞社)の第71号(2017年春)から、石川組合のやまびこ書房・武川達雄さんの連載小説『古本屋「やまびこ書房」の昭和ものがたり』が始まりました。

現在すでに85歳を超えている武川さんが歩んでこられた道を、ご自身をモデルにして小説という形で記されています。第1回は旧制中学3年生の主人公・山崎達雄が学徒動員先で終戦を迎える場面でした。武川さんご自身はその後、神田の古書店や金沢の書店に勤務され、その後に「やまびこ書房」を開かれました。ずっと本に関わり続けた人生を送ってこられた訳です。

この記事を書いている私(鴨嘴)が古本屋になりたいと思い立った際に、お世話になったのがやまびこ書房さんでした。自分の父よりも歳上の武川さんのまだ十代の頃の話は感慨深く、そしてあまり詳しく聞くことのなかったやまびこ書房前史がこれから語られると思うと、次号からの展開がとても楽しみです。