よもやま話– category –
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器としての本
たいへんな愛書家であるお客様から、最近上梓された著書を一冊いただいた。 本を手にとって開いたときの感触がとても心地よいので驚いた。布装ということだけではない。限定230部で、とても丁寧に作られたのであろう。 ふだん手にする本と何が違うのか、ち... -
和綴じの修理
ここ金沢では、藩政期に五代藩主前田綱紀公が、初代前田利家公の時代より愛好されてきた金春流から、宝生流へと流派を替えたことをきっかけとして、加賀宝生と呼び慣わされる位に栄えてきました。 宝生流の能楽は現在も市民の間で広く愛好されており、市内... -
囲碁と組合せ
ある日、碁を打っていると、「さっきとは全然違う碁になるなあ」と敵さんはおっしゃる。確かに、十数手しか打ってないのに、まったく違った型になった。そこで、「組合せ」を考えてみる。盤上の一手目は、「星」「小目」など、5・6手あるだろうか。二手目... -
古書業者の3パターン
今日は交換会。交換会ではバリバリ入札するために出品された本の山々の間を目を光らせて巡回するものですが、同業者同士で有益な情報交換をする場でもあります。最近の山の雪状況とか、腰痛対策とか、副業に農業している方とはそろそろ植え付けのはじまる... -
インターネット時代の古書探求
お客さんに「こんな本を探しているんですが…」と言われることがしばしばある。しかし当店にその本を在庫しているということは滅多にない。新刊本屋なら現在刊行中のものだけ置けばいいが(それでもやはり相当の大型書店でないと見つからないものは見つから... -
函に入った本の扱い
日頃店先で、本を函から出そうとして四苦八苦、大事な函を壊しやしないかと、端から見ていても冷や冷やするお客様を、お見かけする事があります。 本好きの皆さんにも、多分そんなご経験をなさった事が、一度ならずおありだと思います。 稀に湿気ってしま... -
図書館駐車場にて
道路や駐車場で車を誘導する係員の技量には差が大きい。混雑しがちな駐車場では係員の判断と指示がものをいうのに、中にはその存在意義について問いたくなるような人もたまにいる。 金沢市内には、県立図書館のほかに玉川図書館・泉野図書館という二つの市... -
石川の市
今日は月に2回の交換会の日でした。石川の市会の会場は、野々市町(ののいちまち)の「交遊舎」です。「交遊舎」はJR野々市駅とほとんど一体化しており、下車徒歩1分以内です。明るくさっぱりとした建物で係の方も親切です。わたしたちが使用する会議室のほ... -
秋は山登りならぬ…
夕方用事で出かける。自動車で町を縦断したら、街なかに点在するお宮さんの、あちらこちらで秋祭りだった。露店のあかりが闇に輝く。1000円札をひらひらさせた親子連れだの、少年だのが信号をわたるのにヒマがかかっていつもは閑散とした山の上町の信号で... -
地図を変えました
このサイトに掲載している古書店所在地図を変更しました。これまでは別ページになっていましたが、[[https://ishikawa.kosho.gr.jp/shop/|組合加盟店一覧]]のページに統合しました。 また、今回から[[http://maps.google.co.jp/|Google マップ ]]を利用す...